青 春 賛 歌

私の青春はユーミン一色だった
朝、通学の前に聴いて、夕方自宅に戻ると夜中まで聴いていた
特に独身の頃のユーミン 荒井由美が好きだった

歌詞も自分の生活に置き換えてまるで
私の為に作ってくれたかのような錯覚さえしていた
あの頃、ユーミンのコンサートチケットはなかなか手に入らず
まして学生だった私には遠い遠い夢だった。

そして永い年月がたち、2年ほど前に友人から
コンサートのお誘いを受けた
あの時代からは20年はたっていたがユーミンにやっと逢える
しかもマスコミ向けのプレミアコンサート
もう頭の中は爆発寸前 その日を指折り数えて楽しみにしていた

舞台には1台のグランドピアノ そこにユーミン登場
グランドピアノといえば「春よこい」
(NHK朝の連ドラ主題歌)と思っていたら
なんと「ベルベットイースター」をしっとり唄いだし意表をつかれた
学生時代の事を思い出し聴きながら涙が溢れた

1曲目からこの状態
ずっとタオルを口に当て泣きながら歌声に酔いしれていた
隣を見ると同年代の女性も泣いている
懐かしい青春を思い出しながら・・・
みんな若かりし頃を思い出して・・・

そして感情は最高潮を迎えた
静まりかえった曲と曲の間に
「ユーーーミン」

隣にいた友人、そしてもう片方の涙していた同世代の女性は
唖然として私を見つめていた。

もう誰も私を止められない
私はまだ口にタオルを当てコンサートが終わっても
泣き続けていたのである。

最近冷静になって考えてみると、どう考えても
あのシーンと静まりかえった完全に一体化した空間を壊してしまったのは

はい、私です。