函館珍道中  〜ぼけの巻〜
楽しみにしていた函館旅行
美味しいものを食べて素敵な夜景も見てルンルンルン

1週間前位に手配の切符が揃った
2人してうれしくて毎晩切符を眺めていた
そう、前日も  嫌な予感はあった
あんまり出したりすると無くしちゃうからバックの中に入れて置こう

そして当日 函館行きの飛行機時刻は速かった
前日に荷物をまとめ朝は出て行くばかり
運良く羽田行きの電車には座りながらゆっくり
周りは通勤通学のラッシュ 皆さんご苦労様
カトペー夫婦はこれから遊びに行って参りますなんてね

ふとダーリンが言った
「もう一度切符確認してごらん」
「うん ちゃんとあるよ」
「あれ?あれ?れれれれ・・・・・ ないよーーないじゃん ど・どうしよう」
「嘘だろ?どれどれ? ないよ〜〜〜」
「ばかもの〜 ちゃんと見ろよ」
「だってちゃんと入れたもん、昨日入れたもん」
「だって入ってないじゃないか〜」
「だって入れたもん ほんとに入れたもん」
「いいから探せ〜 うっそだろ信じらんない」

もちろんこの時私の心臓は張り裂けんばかりだった。
周りは皆さん寝てらっしゃる。
起こしちゃいけないと思いつつ上の棚から荷物をとってごぞごぞ調べた。

ない ないのである
「どうすんだよーー」
「私、おかしい 絶対おかしいよ 忘れるはず無いもん
私ぼけたんだよ アルツハイマーって若い人もなるってよ」

「探せよーーーー」

「大変だよ ぼけちゃった ぼけちゃったよ どうしよう」
「いいから探せーーー」
「ぼけたぼけた どうしようぼけちゃったよー 全然記憶にないもん」
「いいから探せって言ってるだろう」

「若年性アルツハイマーだ どうしよう・・・・」
「アルツでも磐梯山でもいいから早く探すんだーーー」

そんなやり取りをしていてフト気が付いた
周りに立っている人が私たちの荷物を覗き込んでる。
隣のおじさんはもう寝てられないようでソワソワしてる
横目で「そこ探したの?」という目をしている
今思えば恥ずかしー思い出だがあの時はそれどころじゃなかった

もう降りて引き返す時間はない。
運良く飛行機のチケットだけはあった とりあえず函館までは行ける
あとは旅行会社に電話すればどうにかなる
案の定連絡すると大丈夫だった
そういう人結構いるんだね


−飛行機の中−

「ほらやっぱり大丈夫だったじゃん よかったねえ」
「あんたのノー天気にはつき合いきれない 今度からチケットは俺が管理する」
「だから毎晩見ないで閉まっておいてって言ったでしょー」
「函館着いたら全部手配やってよ」
「はいはい(^^;)」
今考えてみると、俺が管理すると言いながら手配してよというダーリンもノー天気だ

宿・レンタカー・食事 すべて「チケット忘れました〜テヘヘすんません」
で切り抜けました

そして自宅に戻ってみると洗濯籠の中にパラパラチケットが・・・・
これははたしてどちらの仕業でしょう

それ以来 ちょっとしたぼけはあるようですが未だ進行はしていないようです